●食生活の変化
最近の食生活はファーストフードや柔らかい食べ物が好まれる傾向にあります。軟らかい食べ物はそれほど噛む必要もなく簡単に飲み込めてしまうため、唾液の分泌量は減少します。唾液の分泌量低下はドライマウスになりやすく、対策としては野菜や魚、肉など噛みごたえのある食べ物をよく噛むことが重要になります。 |
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●ストレス社会
現代はなにかとストレスがかかる社会でもあります。職場や家庭で問題が起こると今までと違ったやり方で新しい環境に適応しなければなりません。このような外部の変化をストレスと呼びます。環境の変化に適応しようとすると、身体ではストレス反応と呼ばれる緊張状態を引き起こします。これは誰にでも起こる反応です。「人前に出ると口が渇く」、「緊張して食事が喉を通らない」などとなって現れます。この状態が長く続くとドライマウスになる可能性があります。 |
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●気密性空間
現代建築の住宅構造にあるといえるでしょう。気密性が増し、カーペット、じゅうたん、エアコンの普及などにより生活環境の中にアレルギーの原因となるダニ、ハウスダストなどが急増しやすいのが現状です。ハウスダストはアレルギー性鼻炎をおこし鼻での呼吸がし難くなれば自然と口呼吸となります。口呼吸は口の乾燥につながり、ドライマウスになります。まめに室内の掃除や換気をすることに心がけましょう。 |
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●ブラッシング
唾液には様々な機能があり口腔内の歯や粘膜を守る働きがあります。ただし、ブラッシングを怠っては口腔内を良い環境に保つことは出来ません。現代の食生活は歯に付きやすい食品も多く、食後は十分なブラッシングをするよう心がける必要があります。 |
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●食生活
現代の食生活はファーストフードや噛まなくても飲み込める食事が多くなっています。噛まないことで筋肉が衰え唾液の量も減少します。普段の食生活をファーストフードからよく噛み咀嚼するスローフードへと見直しましょう。また、唾液腺の発育は約15歳がピークになるため、発育途中の子供には十分注意をする必要があります。唾液腺が発達しなければ、将来身体機能が低下するにつれ虫歯や歯周病の増加や口腔内の乾燥状態が進行し生活が困難になることが予想されます。 |
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●ストレスの除去
現代社会は多くのストレスが存在します。ストレスがかかると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ唾液が出にくくなります。仕事の合間に体を動かすなどの気分転換や、あまり緊張しないようゆとりある生活を自ら心がける必要があります。 |
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●薬剤の副作用による唾液の減少
日本では年齢が上がるに連れ常用する薬剤も増加するのが現状です。薬剤の量が増えると唾液分泌量や身体の水分量が減少し、口腔内が乾燥するドライマウスの症状が現れます。常用している薬剤について担当医と相談し、減らせる薬剤は減らしましょう。 |
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●ガムや保湿剤
唾液が出にくくなっているときには食間にシュガーレスガムを噛み唾液を分泌させましょう。ガムを噛むことにより、筋肉が刺激をうけ唾液が分泌されます。乾燥が著しいときには水分を十分補給し、症状によりヒアルロン酸配合保湿剤や洗口剤を用いるようにしましょう。 |
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